2024年11月15日に発売予定の『アサシンクリードシャドウズ』が、歴史考証の不備とポリコレ問題で大炎上しています。
黒人侍弥助の描写や無理なポリティカル・コレクトネスの取り入れ、そして何よりも日本の歴史と文化を背景にした作品であるにもかかわらず、日本と日本人へのリスペクトの無さ…侮辱的とすら取れるUbisoft側の対応が批判の的となっています。
画像やデザインの無断使用も問題視されており、中には漫画ONE PIECEのゾロの刀「三代鬼徹」に酷似したものや、二条城の重要文化財の画像を使用したのではないかという指摘まであります。
この記事では、この炎上問題の背景と主要な論点について詳しく解説します。
■アサシンクリードシャドウズの炎上原因■
- アサシンクリードシャドウズの歴史考証の問題
- 開発陣とメディアの失言や対応が炎上を拡大した要因
- 無断使用。やらかしの数々
- 抗議ソングの誕生
アサシンクリードシャドウズ 問題点
歴史的背景とフィクション
弥助は、宣教師に連れられて日本に来た黒人奴隷であり、織田信長の小姓として知られています。
しかし、歴史資料は少なく、その実像は不明な点が多いです。
『アサシンクリードシャドウズ』では、彼が日本を救う伝説の侍として描かれていています。
弥助にスポットライトを当てた作品は他にも存在しますが、それらが炎上せずアサシンクリードシャドウズだけが批判されるのには理由があります。
それはUbi側が「史実に忠実である」と発言しているためです。
Ubiが作り上げた「なんちゃってジャパン」。
それが史実と言ってしまったがために、外国で大きな誤解を招いたりもしています。
フィクションであると一言添えてくれたらここまでは炎上しなかったでしょう。
開発陣とメディアの失言と対応 さらなる炎上へ
ファミ通のインタビュー問題
ファミ通のインタビューで、開発陣は弥助を「私たちの侍」と称し、「日本人でない私たちの目になれる人物を探してた」と答えています。
日本人に対する人種差別であると感じる人が多く、これらの発言が炎上をさらに拡大させる結果となりました。
元カプコンプロデューサーの介入
元カプコンプロデューサーの岡本吉起氏が、アサシンクリードシャドウズを擁護する動画を投稿しました。
しかし、炎上の背景を理解せずに表面上の印象だけでコメントしたため、批判を浴びました。
結果的に、UBIの主張が正しいという誤解を広めることになりました。
アサシンクリードシャドウズ炎上理由 雑な歴史考証
映像トレーラーの問題点
公開されたトレーラーでは、桜が咲いている…つまり春の季節であるのに田んぼが豊作であるという描写で四季の統一感がなく、安土城の天守の畳が正方形であるなど、歴史考証が不十分です。
また、神社の参拝でお香を焚くという、宗教が混ざった描写もありました。
これにより、日本の歴史や文化に対する理解不足が露呈しました。
コンセプトアートの不備
コンセプトアートには、画像の無断使用やトレス、AIによる合成なども見て取れる失敗が見受けられました。
明治時代初期の写真をそのまま使用し、着物が左前になった傘職人などが描かれていました。
これに対する抗議文が送られ、UBIは謝罪しましたが、無言で削除するなどの対応が批判を招きました。
炎上の広がりと影響
株価への影響
アサシンクリードシャドウズの炎上により、UBIの株価は約15%下落しました。
アサシンクリードのゲームシステムをネタに絡めて「株価イーグルダイブ」など、ネットユーザーからコメントされたりしています。
これは、ゲーム業界における大規模な炎上の一例として注目されています。
UBIは、この問題を解決するための具体的で誠意のある対策を講じる必要があります。
署名運動とその結果
発売中止を求める署名運動が世界中で行われ、多くの賛同者が集まりました。
賛同数、現在は8万6千を超えています。
この署名運動は、ゲームに対する強い反発を示すものとして、注目を集めました。
Ubiは、ユーザーの声に耳を傾け、適切な対応をすることが求められています。
アサシンクリードシャドウズへの抗議ソング「弥助やないかい」
人気YouTuber「キャベツの人」によるアサシンクリードシャドウズに対する批判を込めた非公式ソングがリリースされました。
「弥助やないかい」
この曲は、ゲームにおける歴史考証の不備やポリコレ問題やUbiの不誠実な態度に対する抗議として制作されました。
AIによる制作らしいですが、コメントなどではUbiに対する皮肉にもなっている等の意見も見られます。
抗議ソングの再生数は8日前投降で既に130万再生を超えており、140万再生が目前にまで迫っています。
この歌に影響されたYouTuber達から派生した抗議ソングも続々配信されています。
アサシンクリードシャドウズ ゾロの刀展示？ 他にもやらかし炎上が！
今回の炎上騒動の中でも、特大の火柱が噴き上がる注目を集めるやらかし案件。
中には国際問題にもなる特大のやらかしもあります。
以下がその詳細です。
ONE PIECEのキャラクター「ゾロ」の刀
フランスで開催のジャパンエキスポ アサシンクリードコーナーにて展示されていた弥助の刀。
この刀のデザインが日本の少年漫画ONE PIECEに登場するキャラクター「ゾロ」の刀「三代鬼徹」に酷似していると指摘されています。
日本だけでなく、Ubi本社があるフランスでもそのような疑問の声が上がっている様です。
ONE PIECEは世界的に有名な漫画なので、世界各地のONE PIECE愛読者からの目も厳しく光っている事でしょう。
集英社がどのような対応に出るのか、こちらも目が離せません。
関ケ原鉄砲隊の旗
コンセプトアートに使用されていた旗のデザイン…これが関ケ原おもてなし連合「関ケ原鉄砲隊」の旗であるという指摘がありました。
この画像の使用については無断使用であり、Ubisoft Japanが謝罪を行いました。
今後の使用や配布はしないという事ですが、コレクターエディションのアートブックには収録されるそうです。
重要文化財 二条城の障壁画「松鷹図」
無断使用を指摘される中でもこれは特大です。
アサシンクリードシャドウズの公式トレーラーのシーンで指摘されたものです。
障壁画の絵の構図が松鷹図によく似ており、鷹の首の向きだけ左右反転した様な絵になっています。
これまでのUbiの画像無断利用の件からして、こちらも無断利用なのではないかという疑いが濃厚となっています。
もし利用許可を得ているのだとしても、他国の重要文化財画像の改変などと、倫理的に決して褒められた行為ではありません。
まとめ：アサシンクリードシャドウズ炎上問題
アサシンクリードシャドウズの炎上は、歴史考証の不備やポリコレの取り入れ方、日本文化と歴史への侮辱とも受け取れる言動、画像やデザインの無断使用、そして間違った表現を「史実に忠実」と発言している事など、文化盗用や歴史改ざんの様な問題点が原因です。
アサシンクリードシャドウズは、弥助が批判されているのではないのです。
日本に対する不誠実さや歴史改ざんを行う様な行動が批判され、炎上しているのです。
